
脳をマドラーで掻き回されるように読んだ。それから十数年経っても、撹拌された言葉は渦巻き続けている。
――酉島伝法(小説家・イラストレーター)
生きる自分への責任の取り方と、誰かに向けられた嘘や演技。ふたつが奇跡的に同じものとして重ねられる文体に、その残酷に、私は吐きそうなくらい救われた。
――山本浩貴(いぬのせなか座/小説家・デザイナー)
途方もない饒舌のうちに真実は沈みゆく。こんなに恐ろしい小説はそうそうない。
――蛙坂須美(怪談作家)
妻は決してわたしに、夫であるわたしに話そうとしなかった「むかしの話」を話す代わりに「むかしの話」の中にわたしを連れて来てくれたのだった。
目次
Ⅰ 埋葬(2010)
Ⅱ トンちゃんをお願い(2011)/わたしの娘(2019)
解説:岡和田晃
カバーイラスト:うめはらもも
カバーデザイン:中央公論新社デザイン室















