2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧
余白はいつでも、わたしたちが思うより、ずっとひろい。余白というと、ノートの罫線のない部分のイメージがあるけど、それで言うなら余白の本当は、ノートも含めたテーブルの上にこそある。そしてテーブルが置かれたカフェの上に、カフェのある土地も含めた…
嘘でも言うことが大事なことを知らないひとは、いかに「言う」ことが難しいか、困難なのかを知らないひとだと思う。それを言うなら、本当のことを言うことがいかに難しいか、その困難の中にこそ「言う」ことへの抵抗やの困難があるのでは? そう思うひともい…
小学生のころ、いま思うと、どうかしてたのではないかと思うくらい、やたらとわたしは緊張していた。わたしだけではない。小学生は、とにかくやたらと緊張をする。そこに時代も個体の差もないように思われる。わたしが「緊張」と聞いて、まず最初に思い出す…
たとえばクラシックと呼ばれるジャンルのピアノ曲のワルツだったとして、トン、タンタン、トン、タンタン、とベースを刻む左手が、何小節目かの「トン」で転調するのをためらうかのように、あるいは次のコードを踏むのを躊躇したかのように粘るその瞬間がわ…