ひとり死ねばじゅうぶんだ。いや。じゅうぶん過ぎる。死者はいちにちの売上のように数えることはできない。死者には1以上の数はない(1か0か。無事か死か)。すべてが同時に生まれ、すべてが同時に失われる。この世界には(さらにいくつもの)数えることのできないものだけがある。
ひとり死ねばじゅうぶんだ。いや。じゅうぶん過ぎる。死者はいちにちの売上のように数えることはできない。死者には1以上の数はない(1か0か。無事か死か)。すべてが同時に生まれ、すべてが同時に失われる。この世界には(さらにいくつもの)数えることのできないものだけがある。